筆者は以前(2020年)に、当時刊行された発掘概要を参照しつつ、江村大墓に関する分析を行った。今回は、新たに発表された発掘報告等を参照しながら、新たに判明した点を中心に、前稿で不明確だった点を補うことにした。その結果、江村大墓が真の文帝覇陵の蓋然性が高まったことを確認するとともに、なお残された問題として覇陵邑の位置があることを指摘した。