前漢末の出土資料である尹湾漢簡の「日記」を手がかりに、当時の役人たちの日常生活を分析した。その中で、「日記」から見る限り、彼らは頻繁に役所から離れて、用務等で移動していること、そして同じ墓から出土した占い関連の木簡から、その際に占いを恒常的に利用して行動を決めていたことなどを明らかにした。