本書はいわゆる地域民俗学の可能性を探りつつ、関西諸地域の民族的特質とこれまでの研究の水準を示し、かつこれから民俗学を学ぶ人達のテキストとしての性格をも併せ持った書物として編まれた。八木は企画から編集までを統括するとともに、「はじめに」、第1章「民俗学の歴史と研究方法」、第7章「若者仲間と婚姻」の執筆を担当する。また本書は佛教大学通信教育の「民俗学概説」のテキストでもある。