本書は種々の形態を示す日本の婚姻と家族のあり方を,各地域り民俗事象の詳細な分析を行なうことによって構造的に解釈し、従来までの民俗学における婚姻理論を根本的に見直しながら、新たな婚姻と家族研究のための理論枠と方法論を提示した研究論文集である。通過儀礼全体の中に婚姻を位置付け、家・家族・親族・村落等の社会構造との関連において捉えるという方法論を提示する。