隠居慣行に関する大間知篤三や竹田旦等の先行研究の意義と課題を整理しつつ、伊豆八丈島の隠居慣行と、それに関連した家族・親族の構造について、夫婦関係、親子関係のあり方を再検討し、婚姻を中心とした通過儀礼との相関性をも重視しながら新たな視点から分析を加えている。