京都の伝統的な盆の精霊迎えである、東山六道珍皇寺と千本引接寺で行われる「六道参り」について、近世の地誌類その他の文献から、その起源と変遷について考察し、さらに現在の六道参りに関する調査より、京都の精霊迎えの特質と他界観について分析を試みる。さらに精霊迎えと精霊送りである大文字送り火との相関性や民俗的な繋がりについても考察を加える。