日本の伝統仏教行事を手がかりにして、そこに影響をあたえている中国の死生観のについて論じた。その際、日本と中国との死生観の共通点と相違点につき注意をはらった。さらに両者の死生観の 根底にあるものをどう理解するかについて、基層宗教と表層宗教の概念を導入するのが有効ではないかとの提示を行った。