まず、教育評価の意義を人間形成の観点から解説し、目的に応じた様々な評価の働き・評価に歪みをきたす要因に言及した。そして、客観テストの作成手順(特に、信頼性と妥当性)を丁寧に説明し、統計指標の意味と集団準拠評価の効用・限界について解説した。次に、従来から学校教育現場で採用されている目標準拠評価の基本であるブルームの教育目標分類体系に言及し、診断的・形成的・総括的の3タイプの評価、マスタリーラーニングの考え方を説明した。最後に、近年注目されているパフォーマンスに基づく評価について、その基盤となる「真正な評価」の考え方を解説し、具体的な評価方法としてパフォーマンス課題による評価とポートフォリオ評価の手続きを丁寧に紹介した。(橋本担当:p153-180)