単純・複雑2種類の線画の左右むきカード配列を記銘し離れた場所で構成する状況を設定し、幼稚園(5歳)児と小学4年生(9歳児)の記憶活動と再構成結果の自己評定について分析した。記憶状態をモニタリングしつつ記銘調整する能力および結果の自己評定基準に年齢差が見出された。ただし、再構成配列全体をテェックする行動は、4年生でもモデルとの行き来が許された条件でのみ顕著に見られ、記憶中に何らかの必要性を認識しない限り自発的に行われないことが示唆された。