絵の正立性に関する異同判断課題は3歳児であっても容易であり、同定課題では3-5歳で発達変化がみられた。また、可動対象絵についての同定は静的対象絵についてより困難であると、多義方位対象絵についての判断はそれらに準じて行われることがみいだされた。こうした絵の機能的意味の影響に関して、幼児が「まっすぐ立っている」という語の意味を人間以外の対象について類推的に般化使用するために生じると解釈した。