子どもたちにとって学校の教室学習には何かと制約があるが、本稿では学習がある種の言語ゲームに埋め込まれているという観点から、教室談話の特異性に着目した。聞き手・話し手を意識した二次的ことばの使用、それを基盤としたI-R-E形式の談話、日常経験から切り離された課題様式について考察を加えることで、学校教育の場が子どもたちに求めている知のあり方に言及した。また、問答形式や討論形式の談話による授業を探ることで、学校教育が育む知の在り方について考察を加えた。