本研究の研究成果は、地域ブランドの構築は企業ブランドと同様に社会構成的にとらえられるべきであるとともに、企業ブランドと異なって主要なコントロール主体があいまいで、ステイクホルダーが多数であることを元にしたモデリングをすすめた点にある。このようなモデルにもとづいて、観光におけるアンビバレントな関係性、京都商業の二面性、伝統の擁護と否定、地域生協の組合員参加の革新、ソーシャルメディアによるアイデンティティの強化について検討した。なお、これらの研究成果は書籍出版に向けてとりまとめをすすめている(未刊)。