競争的資金等の研究課題

基本情報

氏名 若林 靖永
氏名(カナ) ワカバヤシ ヤスナガ
氏名(英語) WAKABAYASHI Yasunaga

タイトル

倫理的消費における画像・動画を用いた情報行動とアイデンティティに関する研究

提供機関

日本学術振興会

制度名

科学研究費助成事業

研究期間(開始)

2021/04/01

研究期間(終了)

2024/03/31

代表者

玉置 了,若林 靖永,堀川 宣和

連携研究者

 

研究種目

基盤研究(C)

配分額(総額)

3770000

配分額(直接経費)

2900000

配分額(間接経費)

870000

研究概要

本年度は3つの研究を実施した。第1に倫理的消費に関するSNS上の情報発信について,その題材としてオーガニック消費に関するSNS上の情報発信に着目し,オーガニック消費に関する画像投稿にいいねとリツイートというリアクションが得られる要因の解明に取り組んだ。まず文献研究を行い,以前の研究の再検討としてエピソードを語るナラティブ性の高さといいねの関係とリツイートを促す要因の解明に関する仮説を設定した。Twitterからorganicをキーワードにツイートをダウンロードし,オーガニック食品に関する投稿を抽出する手法を検討した。食品に関するツイートや文書データを教師データとした深層学習による抽出なども試みたが,最終的にGoogle社の物体認識APIとトピックモデルを用いた画像の内容分類と食品が写された画像が添付されたツイートを抽出する方法が簡便かつ妥当性が高い結果が得られた。また抽出したツイートのテキストに対し,LIWCを用いた文章の主体や動作,感情の定量化を行うとともに,いいねとリツイートの有無を被説明変数としたロジスティック回帰分析を行い,両者の要因を解明した。本研究の結果は国際学術誌に投稿中である。第2に,我が国の消費者の倫理的消費それ自体の検討を目的として,ローカルフードの購買購買行動をアイデンティティと共感の視点から検討した。生活協同組合の協力のもと質問紙調査と利用履歴を用いた分析を行った。この研究結果も論文として国際学術誌に投稿中である。第3の研究は,前年度に行ったSNS上の京都観光に関する画像投稿とリアクションに関する研究に対して,その査読対応として論文の修正と英文の再校正を行い公刊に至った。