競争的資金等の研究課題

基本情報

氏名 若林 靖永
氏名(カナ) ワカバヤシ ヤスナガ
氏名(英語) WAKABAYASHI Yasunaga

タイトル

アメリカ・マネジリアル・マーケティングの歴史的研究と学説の再検討

提供機関

日本学術振興会

制度名

科学研究費助成事業 基盤研究(C)

研究期間(開始)

2000

研究期間(終了)

2002

代表者

若林 靖永

連携研究者

 

研究種目

基盤研究(C)

配分額(総額)

2000000

配分額(直接経費)

2000000

配分額(間接経費)

 

研究概要

本研究は、マーケティングとは何かという中心問題を解明しようとするために、アメリカの第2次世界大戦後のマネジリアル・マーケティングの展開と学説の再検討に焦点を当ててすすめられた。
具体的には下記の4つのテーマにもとづく研究が行われた。
(1)マーケティングの定義と顧客志向
マーケティングの定義は何かということの再検討と、肩客志向をめぐる諸論点のレビューをすすめ、マーケティングとは販売の現代的形態であること、単なる販売との違いとして顧客志向が重要であることを主張した。
(2)マーケティング成立期の学説にみる顧客志向
アメリカにおける20世紀初頭のマーケティング成立期の学説として、バトラー、ショー、クラーク、ホワイトの所説を検討して、顧客志向が当時どのようにとらえられていたのかを整理した。
(3)「マーケティング・コンセプト」の成立とゼネラル・エレクトリック社の事例研究
アメリカにおいて「マーケティングとは顧客志向である」という主張がなされた、1950年代の「マーケティング・コンセプト」についての研究と、その実際の展開事例としてゼネラル・エレクトリック社をとりあげて分析した。
(4)顧客志向の現代的4類型による事例研究
顧客志向の具体的な展開方向として4つの類型を指摘し、それぞれに当てはまる事例の分析を行い、4類型の特徴を論じた。
以上のように、3年間の研究成果はとりまとめたものの、第2次世界大戦後のアメリカ・マーケティングの全体像を明らかにするという点では残された課題も多い。