自尊感情と適応/不適応の関係にまつわる過去の研究上の不一致や齟齬について,状態-特性の視点から考察することで,これまでの混乱を解決することができる可能性を示した。これまでの状態自尊感情の測定手法を概観し,今後の展望として状態2項目自尊感情尺度の有用性について論じた。