てんかん相談を受けているワーカー15名にインタビューを行い、ワーカー・クライエント間に起こっているプロセスについて修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ(M-GTA)を用いて分析した。その結果、ニーズを沈潜化させてパワーレス状態になっているクライエントに対してワーカーが行うエンパワメントのプロセスとともに、ワーカーもそのようなクライエントの姿に力づけられるという双方向のエンパワメントのプロセスが生じており、支援プロセスの進展とともにワーカーとクライエントの両者が非対称から対称の関係へと移行していくことが明らかになった。