大学1年生の学習意欲の状況について先行研究の知見から整理したうえで、大学における初年次からの体験的な学びがモチベーションクライシスを予防するために効果的であることを、佛教大学での体験型学習「地域福祉フィールドワーク」の活動例や他大学の体験型学習の事例をもとに報告を行った。またWith コロナ時代の大学等における体験型学習の実践例についても紹介した。大学における早期からの体験型学習は、学生のモチベーションを高めるのに一定の効果があると考えられるが、体験の言語化を伴って検証していくことが重要となる。学生のボランティア活動のように授業化や単位化されていない場合、体験の言語化を誰がどのように行っていくかが課題となる。