文化と心の関係に関する北山(1999)と高野(1999)による誌上討論およびその後の二人の研究の発展を概観した。その上で、①文化心理学が対象とする文化と心の関係という多次元的現象を説明する適切な研究法の必要性、および、②社会的要因と文化的要因を峻別した社会的要因に注目した研究の必要性を議論した。