『懐風藻箋註』の注釈に引用される漢籍を、原典にあたって一覧表にまとめた。江戸期には和書に基づく歴史的事項の書入が一般的な中で、漢籍に基づいていること、また元宋代の漢詩や朱子注や清朝の随筆など、懐風藻より後代の漢籍も用いられていること、そして原典の忠実な引用というよりは、概略的な形の引用が目に付くことが特徴である。