浄土宗総本山知恩院冬安居道場(2018年1月30日)での講演を活字化。太子堂白毫寺に現存する「応永頃之古図写」は江戸時代に制作されたと目されるが、描かれる内容は中世の京都吉水一帯を示していると考えられることから、この絵図を手がかりに、中世の知恩院周辺がどのような様子で、知恩院そのものについても、どのような寺院であったかを検討した。また、絵図に描かれる様々な目印についても、現存するもの確認した。