中ノ堂一信著『中世勧進の研究 ―その形成と展開―』(法蔵館、2012年)の内容紹介として執筆。中ノ堂氏が本書に収録した一連の「勧進」研究について、その達成点を概括した。その上で、中ノ堂氏以降に多くの論者により進展してしてきた中世「勧進」研究との関係から、今後改めて「中世的「勧進」」とはいったい何なのか、現段階において追求する必要がある点を指摘した。