本研究は事例研究方を使って自伝的で定性的データを使い、2人の外国語としての英語学習者を対象に経時的なモチベーション変動傾向を調査した。対象者はタイ語を母国語とするナトチャと日本人学生のケイ(両者とも仮名)であった。言語学習履歴を書かし、半構造化口頭面接を行い録音した。得られたデータは、主題分析および解釈的分析を利用して2人の語学学習歴を描写した。留学経験とキーパーソンが大きな影響を及ぼす要因だという傾向がデータから浮かび上がった。これらの要因はモチベーションの欠如または喪失とほとんど外因性のモチベーションから、漸進的な言語学習に対する自信と自己投資の上向き軌道への進展を促した。可能自己という観点から、これらは外国語を話せる自分を想像できる要因となった。本研究の結果は学習者のモチベーションに働く教室と教師の範囲を超えた要因の重要性を示し、学習者の自律性、自己調整、および自己認識を育む必要性を強調した。