話者間の非対称性と優位性を探るために、日本語を母語とする学生の英会話を録音し、会話分析を行った。分析の焦点は次の2点である。 1)それぞれの話者がどれほど会話したか(量的)、何度会話したか(参加的)、どれだけ続けて発話したか(逐次的)、および話題の提示においてどれだけ主導権を握ったか(優位性)。2)話者がどんな戦略を用いて会話をおこなったか。最後に、この分析を有意義な語学教育に結びつける方策について検討した。