論文

基本情報

氏名 楊 韜
氏名(カナ) ヨウ トウ
氏名(英語) YANG Tao

タイトル

田漢の歴史話劇における材源と創作に関する考察:『春帆楼上的対話』と『朝鮮風雲』を中心に

著者

楊  韜

単著・共著の別

単著

誌名

文学部論集

出版社

 

全巻

 

総ページ数

 

 

103

開始ページ

53

終了ページ

63

出版年月

2019/03

査読の有無

 

招待の有無

 

記述言語

 

掲載区分

国内

掲載種別

研究論文(大学,研究機関紀要)

ISSN

 

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概要

本稿は、田漢の歴史話劇作品『春帆楼上的対話』と『朝鮮風雲』の台本を精査し、材源として用いられたと思われる『中日議和紀略』や『清光緒朝中日交渉史料』との比較を行い、そこから見られる田漢の創作活動を考察した。1938年に創作した『春帆楼上的対話』の内容は、全面的に『中日議和紀略』を用いたと考えられるが、田漢は主に、①登場人物の表情や仕草に関する描写、②劇上演時のナレーションと思われる台詞、という二点から独自の創作を加えた。これは「劇本荒」のニーズ及び当時の政治的背景に応じるように創作されたと思われる。一方、1948年に創作した『朝鮮風雲』は長いスパーンで、朝鮮半島の数十年に渡る歴史を描いた長編作品であるが、『清光緒朝中日交渉史料』をそのまま用いた箇所は少なく、単一の材源(史料)に依拠して創作したとは考えにくい。ただし、『春帆楼上的対話』から『朝鮮風雲』まで、田漢が歴史話劇創作をめぐって、材源と創作の間で常に模索し続けていたのは間違いない。

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