精神障がいや社会的ひきこもり状態にある本人をケアする家族(ケアラー)は、長期にわたり本 人をケアしており、十分な支援を受けているとは言い難い現状にある。親、配偶者、子どもなど、 立場に応じて抱える困難があるが、わが国の現状では、そのような家族(ケアラー)の相談を継続 して受け続ける仕組みや支援技術は、まだまだ普及の途上にあるといえる。 このような課題に対して、本論では、先行研究や現状の分析を踏まえた上で、家族(ケアラー) への調査結果を報告し、家族(ケアラー)が相談を継続したいと思う相談の在り方について検討する。