ウパニシャッド研究6【心の概念】 「心」を意味する語の中で、hṛdは情感的な、manas-は理知的意味を内包し、対比される両語について、従来、特に国内においてあまり顧られることのなかった「心・心臓」を意味するhṛd-,およびその派生形hṛdaya-の意味に焦点をしぼり、ヴェーダの哲学的讃歌から古ウパニシャッドに継承されていることを評価し、古代インドにおける心の概念に重要な意義を担っていることを解明。