初期仏教研究6【梵文阿含資料】漢訳『雑阿含経』はパーリSNにはない弟子所説品と仏所説品を立てる。それらの諸経がSNでは蘊品に含まれ、蘊品「差摩経」は仏所説品病相応に多く引用・言及されることから、有部において本来蘊品に属する諸経が、仏所説品に移行したことを推定。梵文断簡SĀ(VP)は、13b面以外は13a面も含めて蘊品に対応し、13b「跋迦梨経」も病相応蘊品に属することを指摘。