大乗仏典研究 康僧鎧訳『無量寿経』に知られる「和顔愛語」の「和顔」に対応する原語が、従来sukhilomaḥと誤読されていたが、『梵文無量寿経写本ローマ字本集成』の読解によってsakhilo madhuraḥ priyālāpaḥであることを検証。sakhila-は『リグ・ヴェーダ』以来用いられてきた“sakhi-(友だち)”から派生した語であり、仏教では修行者あるべき態度として用いられる。