比較研究2『ブリハッド・アーラニヤカ・ウパニシャッド』ヤージュニャヴァルキヤ篇の教説は輪廻の状態から解脱するアートマンを様々な譬喩で表現するが、輪廻の主体についての蛭の譬喩は、諸アビダルマ文献において、識と各色の関係について言及されていることを考究。ヤージュニャヴァルキヤ篇に説かれる輪廻転生と業報思想の「識」と初期仏教から唯識思想に至る無我論をめぐる「意生身」の問題を検討。