初期仏教研究2【梵文阿含資料】ピシェル公表梵文断簡Ⅰ・Ⅱについて、ゲッティンゲン大学のH.Bechert教授の許可を得て、写本全体の写真コピーを取り寄せ、解読した結果、断簡の形状、プラフミー文字の上の点はアヌスヴァーラではなくヴィラーマであること。母音間の外連声などの問題点を中心に断簡全体の概要を記し、漢訳『雑阿含経』Nos.966-968の3経を対照して、梵文を校訂。