細田典明編『食と文化』の反響により、学士会からの依頼原稿。「カレー」は「一汁一菜」に相当することを『律蔵』の記載から解説。仏教以前の思想に見る食と自我についてウパニシャッドの説を紹介し、仏教による肉体的な修練から精神的な修養、身体と心の相関性を初期仏典から説明する。