本稿では、居住地の路地に関する住民の印象構造を把握し、路地の形態、幅員や鉢植え等の存在が印象に与える影響を検討した。住民の路地の印象構造を検討した結果、主に外観性、親近性、安穏性の3つの枠組みにより捉えられていることが示された。路地の生活感や親近性をもたらすあふれ出しは路地の景観資源・空間資産となり得るが、あふれ出す物の種類によって土地柄や印象の良し悪しに影響を与えると考えられた。