人工基盤に侵入、回復した自然と景観美のかかわりを明らかにするため、都市に多数建設されている雨水調整池を事例にその可能性を検討した。植生の回復は調整池のコンクリート面という人工物や周囲の都市というテクノスケープとの間にコントラストを生み、人工物の廃退やうつろいの美を醸し出し、美的な眺望景観の対象となり得ることが示された。