都市において鉢植えの緑を求める行動は、自然を希求する代償行動の一つとされる。本論では、都市の居住環境を対象に、住居敷地から路上にあふれだした鉢植えの量と地域の緑量との関係を調べた。結果、両指標に相関関係が示され、緑が都市自然の代表要素として機能することが示された。緑に対する要求行動に基づいた緑量評価として目標水準値設定の可能性を示した。