人工構造物である雨水調整池が都市の自然創出に果たす役割を有しているのかを検証するため、鳥類群集全体の出現、個別種の出現の関係を検討して自然創出の可能性と必要条件を考察した。植生や水域等の環境条件は、年月の経過により回復していることが示された。都市域に孤立した雨水調整池においても、都市域外とのつながりをもった広域的な環境として貢献することが示された。