都市居住地域における年月の経過による緑環境の変化を、開発年度の異なる戸建て住宅団地を対象に視野に写る緑量を示す緑視率によって捉え、樹木の成長等による増加の可能性を検討した。分析の結果、時系列による緑量の増加の傾向が認められた。また、住宅の敷地面積と建ぺい率等の環境要因と緑視率とのかかわりを検討した結果、高い関連性が示された。以上より、今後の緑景観のうつろいとして緑量の回復の可能性と制約条件等を考察した。