高レベル放射性廃棄物の地層処分に関するリスク意識を規定する要因を検討した。具体的には、リスクが自己の行動や態度の範囲で制御される段階、リスク管理主体による制御に委ねられる段階、社会システムによる科学技術の制御の段階の3つを仮定した。結果、管理主体を信頼している場合であっても、科学技術に対する制御感が低い場合、リスク意識は高まる可能性が見出されるなど、多段階を考慮した分析の有効性が示された。