イングランドの大学図書館10校を対象に,現在の特別な支援に至る過程を明らかにする。図書館職員13名と障害者支援担当職員7名を対象に,半構造化面接を行い時系列分析をする。結果として, 1980年代~1990年前半は,図書館員個人による特別な支援が行われていた。しかし,1995年の法制化以降,組織として特別な支援が開始された。第1ステージは特別なニーズをもつ学生が直接に大学図書館を利用できる支援の手立てがなされた。第2ステージは個のニーズに応じた支援を行うための手だてがなされた。第3ステージは個のニーズに即し