イングランドの大学図書館における特別な支援の背景要素を明らかにするため,大学図書館16館を対象にブロンフェンブレンナーの「人間発達の生態学」理論を援用して分析した。結果として, ①パートナーシップの精神を根底とする職員の意識,②大学図書館,障害サービス部,IT関連部署,サポートワーカーとの連携, ③政府による法的整備と大学による組織としての支援環境体制づくり, ④大学外におけるネットワーク(大学図書館地域別研究会,図書館コンソーシアム,高等教育支援機関)を活用した研修。これらの相互の影響が特別支援を支えて