特別な教育的ニーズをもつ中学1年生男子2名を対象に, 学校司書が資料提供をする際, どのような配慮や工夫をすれば生徒の読書意欲や内容理解の一助につながっていくのかを検討することを目的とした。1年間の資料提供を通して参与観察を行った結果, 学校司書の行う資料提供では, 1.あらすじ紹介の際に励ましと, 更に読んでみようという意欲を育んでいこうという視点を持つこと, 2.視聴覚資料の活用。3.対象生徒の家族, 友人との連携が, 支援をする際の鍵となることが示唆された。全10頁