公立小学校・中学校司書209名を対象に, ①特別な教育的ニーズをもつ生徒に対する学校司書の意識と現状, ②学校司書の対応に際しての悩み, ③学校司書の悩みの対処を明らかにすることを目的とした。結果として, 学校司書が特別支援に際して抱く悩みは「躊躇感」, 「拘束感」, 「不安感」の3点が因子分析から挙がった。研修参加と学校職員との連携により「躊躇感」, 「不安感」は軽減されるが, 「拘束感」については, 外的環境を整える必要がある。 全22頁