本書は、「シリーズ日蓮」全5巻の一巻であり、「国家」「他者」「生命」をキーワードとし、日蓮仏教の現代的意義を問い直した論文集である。私は、先行研究がほとんどない清水梁山という日蓮主義者について、新資料を発掘して論じた「国家・国体と日蓮思想2―清水梁山の生涯と思想」(pp.131-148)を分担執筆した。 責任編集は上杉清文・末木文美士、執筆者は佐藤弘夫、若松英輔、安藤礼二他、計15名。