本書は、「シリーズ日本人と宗教 近世から近代」全6巻の一巻であり、「書物・メディアと社会」の関係を考察した論文集である。私は、近代仏教のメディア史研究の一環として、明治初期から10年代の仏教界におけるメディア活用を論じた「近代仏教にみる新聞・雑誌、結社、演説」(pp.231-257)を分担執筆した。 編者は島薗進・高埜利彦・林淳・若尾政希、執筆者は小池淳一、引野亨輔、小川原正道他、計9名。