本書は、現代日本の宗教研究の成果を結集した『岩波講座 宗教』全10巻の中の一巻であり、現代社会において、人びとをつなぎ、支える絆の生成に、宗教がどのように関わるのかを考察した論集である。 私は、「近代日本の在家仏教運動にみる絆―一九二〇年代の国柱会の明治節制定運動と『新国民運動』」を分担執筆(pp. 133-160)。編者は池上良正・島薗進・末木文美士他、6名、執筆者は星野英紀・崔吉城・中牧弘允他、11名。