本書は、Engaged Buddhism(社会参加仏教)という新しい研究視点から、重層化・複雑化する現代日本の諸問題に対する仏教の可能性を問い直した作品である。 私は、近年注目を集めている公共宗教論を参照して、公共空間における近現代日本仏教のあり方を分析した「公共宗教としての仏教?(国家)」を分担執筆(pp. 160-177)。編者は末木文美士、執筆者は島薗進、下田正弘、上田紀行他、16名。