本書は、近代から現代に至る日本社会の変化を分析することを目的とした社会学の入門書である。社会秩序、現代社会論、自己論、恋愛と結婚、家族、学校、仕事、ジェンダー、社会福祉、インターネット、スピリチュアリティ、グローバル化等の話題が扱われている。 編者は張江洋直と大谷栄一。私は、序章「社会学は変化する現代社会を分析するためのツールである」(pp. 1-14、張江氏との共著。筆頭執筆者は張江。共同執筆につき本人担当部分抽出不可能)と第2章「『現代社会』はどのような社会か?―現代社会論の系譜をたどる」(pp. 3