本書は、佛教大学の福原隆善先生の古稀記念論文集であり、「インド・中国篇」(第一巻)、「日本篇」(第二巻)からなる。私は、第二巻に「宮沢賢治の法華信仰─とくに国柱会との関連に注目して」(pp.245-266)を分担執筆した。「近代仏教」という視座から、賢治の信仰問題を再検討した結果、菩薩行の実践、国土の本国化のための試みがその信仰の特徴であることを明らかにした。 編者は福原隆善先生古稀記念会事務局、執筆者は安達俊英、伊藤真宏、藤堂俊英他、計42名。