本書は、日本思想史講座全5巻中の一巻で、近代思想史を扱った論集である。私は、「明治国家と宗教」(pp.147-186)を分担執筆した。「明治国家と仏教」の先行研究をレビューしたうえで、明治初期の祭政教関係のから明治30年代前半の仏教公認運動までの政教関係史について論じた。 執筆者は、苅部直、河野有里、松田宏一郎、新保祐司、高田里恵子、與那覇潤、梅森直之、昆野伸幸、佐藤卓己他、16名。