本書は、「講座 東アジアの知識人」全5巻の一巻であり、19世紀中葉から日清戦争時に活動した計26名の東アジアの知識人たちの思想や活動が取り上げられている。私は、近代日本の在家仏教教団・国柱会の創始者・田中智学の生涯と思想の特徴について論じた「田中智学と国柱会─『日本による世界統一』というプログラム」(pp.204-220)を分担執筆した。 編者は趙景達・原田敬一・村田雄二郎・安田常雄、執筆者はひろたまさき、島薗進、長志珠絵他、計20名。