本書は、最新の近代仏教研究の成果に関する論集である。私は、末木文美士、林淳、吉永進一とともに編者を務めた。本書は「近代仏教の語り方」「近代仏教のトランスナショナル・ヒストリー」「アジアにおける近代仏教の展開」「伝統と近代」の4部構成からなり、私は3部の総論「アジアにおける『仏教と近代』」を分担執筆した。本書は、外国人研究者の翻訳や寄稿が多く、トランスナショナルな近代仏教研究という新しい領域を開拓した研究である。 執筆者は、ドナルド・ロペス、オリオン・クラウタウ、トマス・ツイード、サリー・キング、梁明霞、金